熊本地震から10年

 今週の14日で、熊本地震から10年となります。
 14日に最大震度7(マグニチュード6.5)の地震が発生し、当初はこれが本震だと考えられていました。しかし、16日に再び最大震度7(マグニチュード7.3)の地震が発生しました。多くの地震学者が想定していなかったことが起こりました。

 2011年東北地方太平洋沖地震も地震学者の想定を覆した地震といえます。
 私自身、地震予知の研究を続けてきてわかったことは、いつ・どこで・どの程度の地震が発生することを正確に言い当てること(地震予知)が極めて困難なだけでなく、それを確率論的に示す地震予測も容易くはない、ということです。

 現在、熊本地方では2016年の地震で動かなかった日奈久断層帯の南側で、地震が起こりやすくなっていると言われています。

 

図1:UMKテレビ宮崎のHPより引用
(https://www.umk.co.jp/udoki/8-20240413.html)

 そして、今年の3月21日にはこのエリアで最大震度4(マグニチュード3.3)の地震が発生しました。

図2:YAHOO!JAPAN 天気・災害のHPより引用
(https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/20260321204238.html?e=743)

 引き続き警戒が必要です。しかし、2016年熊本地震のような大地震がいつ起きるのかについて明確に示すことは、少なくとも今の科学の力では不可能です。

 熊本地震の後、気象庁は「余震」という言葉ではなく、同規模の地震が再発するリスクを想定した「地震への注意」を呼びかけるようになりました。
 また、熊本地震で震源となった布田川(ふたがわ)断層帯では、30年以内地震発生確率が「ほぼ0%〜0.9%」と評価されていました。確率が低いのに地震が発生したなどの非難の声があったことから、活断層の評価をランク分けして示すようになりました。

 まだまだ地震については、人類が知らないことが多いと考えられます。
 身の回りの危険については、近隣の活断層のランク分けで切迫度を考えず、いつ動くかわからない(明日動くかもしれない)と考え、対策をしておくべきです。

2026年04月12日