あなたは気候変動に責任を感じますか?
現代の気候変動(温暖化)の要因は、化石燃料の使用などによる人為的なものである、という考えが定説となっています。
であるなら、化石燃料の恩恵を多分に享受している私たちは、後ろめたい気持ちや申し訳ないといった思いを多少なりとも抱いているのではないでしょうか。
気候変動対策に責任を感じる人の割合について、31カ国で調査したフランスの調査会社イプソスによりますと、日本は35%と31カ国で最低でした(イプソス「人類と気候変動」レポート 2026)。調査を始めた2021年に比べて24ポイント下がりました。ちなみに、対象31カ国の平均は61%でした。
"気候変動に責任感じる割合、日本は35%で31カ国中最下位 民間調査" 2026年4月23日 17:09
(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC235Z80T20C26A4000000/)
記事によりますと、気候変動対策で「何かをするには遅すぎる」に同意した割合が日本で33%と、31カ国平均の25%よりも高かく、「遅すぎることはない」とした割合は31カ国平均が48%だったのに対して、日本は24%でした。
意欲低下の原因についてイプソスは、「気候変動に対して無力感が高まっている。関心を失ったのではなく、自分以外にリーダーシップを求めている」と分析しているとのことです。
記事には、31カ国の16〜74歳を対象にインターネットを通じて1〜2月に調査して、計2万3704人から回答を得たと記載されていました。
インターネット調査という点から、標本に偏りがある可能性もあるので、「ひとつの調査によれば」程度に考えた方がよいのかもしれません。この前提は一応、念頭に置いておきます。
さて、調査結果より、「何かをするには遅すぎる」が平均より高く、「遅すぎることはない」が平均より低かった日本は、他の30カ国に比べ、気候変動に対して無力感がより強いといえます。
下図は、2026年4月14日に公表された日本の温室効果ガス排出量データ(最新データ)になります。
図:日本の温室効果ガス排出量データ(1990~2024年度)
(https://www.nies.go.jp/gio/archive/ghgdata/index.html より引用)
この図を見ますと、温室効果ガスの排出量は、2013年をピークに右肩下がりに減っています。イプソスの調査が始まった2021年から2024年までについても、毎年減少しています。
しかし、世界全体で見ると排出量は増加しています。日本が頑張っても世界全体で見ればその効果はない、ということです。また、肌感覚として毎年暑くなっていることを実感している日本国民も多いでしょう。
となると、少なくとも日本が他国よりも無力感を覚えているという結果については、今回の調査は信用できそうです。