自民は勝利、立民は敗北

 昨日(10月31日)投開票の衆議院選挙の結果が出ました。自民党は議席を減らしたものの単独過半数を確保しました。一方、野党第一党の立憲民主党は野党共闘による候補者の一本化を図ったにも関わらず、改選前より議席を減らしました。敗北といっていいでしょう。共闘した日本共産党も議席を減らしました。そして、日本維新の会は約4倍増の大躍進でした。また、立憲民主党と袂を分かった国民民主党も議席を増やしました。

 この結果を自分なりに考えますと、国民の民意は、与党自民党批判の気持ちはあるものの、だからといって野党の立憲民主党に政権が担えるとは思えない。だから、"よ"党でも"や"党でもない、"ゆ"党といわれた維新へ票が流れたのではないでしょうか。それは、国民民主党が議席を伸ばしたことにも表れていると思います。
 結党時にはそれなりに期待を持たれていた立憲民主党ですが、ここ数年は自分たちが議員であることが優先の政党にしか感じられませんでした。単なる数合わせにしかみえない今回の共産党との共闘も「保身」第一優先と映りました。

 自民党の問題先送りで現在になってしまった少子化と高齢化による人口減少社会で、これからこの国をどのような国にするのか?また、2040年前後に発生か?ともいわれている南海トラフの巨大地震と、その前後に発生するかもしれない首都直下地震や富士山噴火など、東日本大震災を上回る国難にどう立ち向かうのか?
 与党を批判するだけの野党はごく一部で十分です。与党案がダメなら我々が、と前向きな野党が育つことを願っています。

2021年11月01日