かつてあった珠洲原発計画

 令和6年能登半島地震の震源となった珠洲市には、かつて原発建設計画がありました。
 北陸電力・中部電力・関西電力の電力会社3社は、珠洲市の2ヶ所(高屋と寺家)に原発を建設しようとしていました。(下図)

図:珠洲原発の予定地だった場所
(https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2003/1205-1_1j.html より)

 しかし、住民の反対運動で2003年に計画は凍結されました。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/珠洲原子力発電所 より)

 珠洲原発については、今回の地震を受けて一部メディアが報道しています。
 "志賀原発「異常なし」から考えた 運転中だったら?「珠洲原発」だったら? 震度7の地震は想定内なのか" 2024年1月5日 12時00分
(https://www.tokyo-np.co.jp/article/300551)

 また、珠洲に原発建設計画があったことは、以前の地震でも取り上げられています。

 "震度6強 石川・珠洲の住民「原発造らず正解だった」 建設計画に翻弄された過去" 2023年5月19日 6:00 [有料]
(https://kahoku.news/articles/20230519khn000010.html)
 "大きな地震相次ぐ石川能登で浮上していた「珠洲原発」…2003年12月に計画凍結" 公開日:2022/06/21 06:00 更新日:2024/01/05 15:17
(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/307042)

 ここでよくよく考えてほしいことは、電力会社や原発推進派は珠洲市が原発立地の適地と考えていたからこそ、この計画があったということです。
 別の言い方をすれば、活断層直近の場所でさえ、原発推進派にとっては原発立地の適地と考えていることになります。

2024年01月15日