石炭火力発電を増やす中国
中国、COP27で「石炭火力発電所の大幅増強」を表明といったニュースがありました。中国政府は、自国のエネルギー安全保障の一環として、石炭火力発電を大幅に拡大するというのです。
(https://forbesjapan.com/articles/detail/52326)
極端な話をすれば、エネルギー不足で自国民を凍え死にさせるのと、たとえ二酸化炭素(CO2)を排出しても石炭燃やして国民の命を守ることと、一体どちらが為政者としてあるべき姿なのか?このニュースでは、そのようなことを考えさせられました。(ただし、中国は自国民のことではなく、中国の覇権を考えてのことだと推測します。)
昨今は欧米先進国を中心に、化石燃料からの脱却が声高に叫ばれています。日本もそれに追随し、菅政権のときに2030年の温室効果ガス排出目標について、2013年度比46%削減を打ち出しました。
一方、ウクライナ情勢によるエネルギー価格の高騰を受け、英国では、今年10月から家庭での電気・ガスの料金が8割値上げされました。日本でも各電力会社が来春に向けて、大幅な電気料金値上げを国に申請しているとことです。
現代社会では生活に必須の電気やガスなどが大幅に値上げされれば、それこそ死活問題になりかねない人たちも出てくるでしょう。
CO2削減が第一優先なのか?それとも目の前の生活を、命を守ることが第一優先なのか?日本でもこうした選択を本気で考えなくてはならない状況が、近い将来に訪れるかもしれません。