AIがもたらす未来とは?

 OpenAI による ChatGPT の登場により、AI技術は新たな局面を迎えています。
 私もこの ChatGPT のユーザーです。例えば何かを検索する際、Google などの検索サイトに比べ、直接求めているものにたどり着く可能性が高いです。しかし、わざわざログインする必要があるので、Google と使い分けています。

 先月、イーロン・マスク氏(ツイッター社やテスラ自動車の経営者)は、AIシステムの開発を半年間停止するよう提案する公開書簡を発表しました。
"AI 化が進めば「人類に深刻なリスク」、アメリカで開発停止求め署名運動…マスク氏ら賛同" 読売新聞オンライン
(https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230330-OYT1T50103/)

 この動きに対して、ビル・ゲイツ氏(米マイクロソフト創業者)は、「ある特定の集団に停止を求めることで課題が解決されるとは思わない」と発言しました。
"マスク氏らの「AI開発停止要請」、問題解決にならずとゲイツ氏" ロイター
(https://jp.reuters.com/video/watch/idOWjpvCDGARJ7JRFC4JA1KCPJKDUOWVL)

 また、〝ホリエモン〟こと堀江貴文氏は、「AIに乗り遅れた人たちが焦りを感じて、〝ちょっと待ってくれ〟と言っているだけ」と指摘しています。
(https://friday.kodansha.co.jp/article/304241)

 そして、4月19日にフォーブスは、「イーロン・マスクが、OpenAI の ChatGPT に対抗するための独自の人工知能チャットボット "TruthGPT" を開発中であると発言した、と伝えました。
"マスク、真理を追求する独自AI「TruthGPT」開発中"
(https://forbesjapan.com/articles/detail/62545)

 3月末の堀江貴文氏による指摘が的を射ていたようです。

 AIがゆくゆくは意識を持ち、映画「ターミネーター」の世界が現実になってしまうことを危惧している人もいるかもしれません。そして、その先にはマシンが人間をエネルギー源にする映画「マトリックス」の世界が待っているのか、それとも人類が滅亡してしまうのか、いずれにしても、明るい未来ではありません。

 一方、AIは「次の産業革命」を起こすだろう、といった予測もされています。
"AIは「次の産業革命」を起こすだろうが、核戦争の引き金になるかもしれない…専門家480人の見解を調査"
(https://www.businessinsider.jp/post-266220)

 さて、この問題を SDGs の視点からみるとどうなるでしょうか。
 持続可能な社会に対して、AIが希望の道のりを示してくれるかもしれませんし、脅威になるかもしれません。
 別の視点からは、「AIを動かすために、いったいどれだけの天然資源とエネルギーが必要になるのか?」といった疑問が生じてきます。
 この問題については、また別の機会に取り上げたいと思います。

2023年04月21日