8月の気象災害
台風7号が15日(火)に紀伊半島に上陸すると予想されています。遠く離れた岩手県では、すでに大雨が降っています。また、17日(木)には、北海道に近づく予想になっています。各地で災害への備えが求められます。
"YAHOO! JAPAN 天気・災害"には、"災害カレンダー" というサイトがあります。
(https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/calendar/)
8月の気象災害を見てみると、以下が掲載されています。
8月2日 平成26年8月豪雨(2014年)
8月5日 昭和61年台風10号(1986年)
8月6日 平成5年8月豪雨・鹿児島8.6水害(1993年)
8月7日 2017年台風5号(2017年)
8月8日 平成15年台風10号(2003年)
8月9日 平成21年台風9号・兵庫県佐用町で豪雨災害(2009年)、 シーボルト台風(文政11年:1828年)
8月11日 明治43年の大水害(1910年)
8月13日 京都市8.13水害(1959年)
8月14日 京都府南部豪雨(2012年)、 平成8年台風12号(1996年)、 昭和34年台風7号(1959年)
8月15日 8月の停滞前線による大雨(2021年)、 南山城豪雨(1953年)、 ジュディス台風(1949年)
8月17日 北海道常呂川・湧別川水害(2016年)
8月20日 広島市で大規模土砂災害(2014年)、平成16年台風15号(2004年)
8月21日 昭和45年台風10号(土佐湾台風)(1970年)
8月23日 明治40年大水害(富士川豪雨)(1907年)
8月25日 安政の台風(安政3年)
8月26日 平成20年8月末豪雨(2008年)、羽越豪雨(1967年)
8月27日 北関東・南東北豪雨(1998年)
8月28日 九州北部大雨・大雨特別警報(2019年)、愛媛・別子大水害(1899年)
8月30日 平成28年台風10号(2016年)、 平成16年台風16号(2004年)
8月31日 キティ台風(1949年)
8月は、3日中2日は過去に気象災害があった日、ということになります。ただし、数日間に及ぶ災害であっても、代表する1日のみが書かれているので、実際は3日中2日より多くなると考えられます。
8月以外の月についてもすべて調べてみないと、はっきりしたことは言えませんが、8月は気象災害が多い月といえそうです。
このサイトに掲載されている災害は、その選定基準がはっきり明記されていません。
そこで、気象庁ホームページにある "災害をもたらした気象事例" をみてみます。
(https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/report/index.html)
昭和20~63年については、「気象庁が命名した台風の事例および死者・行方不明者数が100名以上の風水害・雪害」と明確な選定基準が示されていますが、平成元年以降は「被害を総合的にみて規模の大きなもの、社会的な関心・影響が高いもの」とあいまいな基準になっています。
選定基準が明確な昭和20~63年の期間をみると、1968年(昭和43年)8月17日の "寒冷前線による大雨" が、上記の災害カレンダーには記載されていなかった気象災害になります。(8月14日台風第7号、8月15日南山城豪雨、ジュディス台風、8月26日羽越豪雨は重複)
今回の台風では台風が直撃しない地域であっても、断水した場合や停電した場合などを想定した準備もしておきましょう。