三陸大津波がそう遠くない将来に起こる可能性

 2011年3月11日、東日本大震災(死者・行方不明者:約1万8千人)
 1933年3月3日、昭和三陸地震(死者・行方不明者:約3千人)
 1896年6月15日、明治三陸地震(死者・行方不明者:約2万2千人)

 東日本大震災は地震による揺れも大きかった(最大震度7)ですが、昭和三陸地震と明治三陸地震は揺れは、最大震度5強程度だったと考えられています。この2つの地震は、揺れの割に津波が大きかった点が共通します。

 単純にこの3つの津波地震の発生間隔をみると、東日本大震災と昭和三陸地震は78年、昭和三陸地震と明治三陸地震は37年しかありません。三陸地方では100年にも満たない間隔で津波地震が発生しています。昭和三陸地震と明治三陸地震では40年を切っています。

 先日、"「慶長の大津波」東日本大震災規模だった 三陸沿岸北部-中部、東北大チーム調査"、2022/2/26(土) 6:00配信 河北新報
(https://news.yahoo.co.jp/articles/b12a94da5c70d06e460f2e73de87c0babcb0ae9a)の記事を目にしました。
 1611年の慶長奥州(三陸)津波が三陸沿岸北部-中部では東日本大震災の津波に匹敵する巨大津波だった、とのことです。
 東日本大震災発災直後は、貞観津波(869年)以来1000年に1度の巨大津波と言われました。その後、享徳にも大津波(1454年)があったのではないか、となり500年に1度と言われるようになりました。
 しかし、今回の調査結果は享徳津波の157年後にも三陸地方を巨大津波が襲っていたことを示しています。

 三陸地方を襲う巨大津波は周期的ではなく、昭和三陸と明治三陸の間隔が37年しかないことも考慮すると、次に三陸地方を襲う巨大津波はそう遠くない将来なのかもしれません。

2022年03月16日