アフガニスタンの地震は四つ子の地震
"アフガン地震は“四つ子地震”、「ありえない」と科学者ら唖然"
(https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/102300541/)
10月7日午前11時11分(現地時間)にアフガニスタンのヘラート州で発生した地震は、マグニチュード(M)6.3 でした。そして、その23分後に再び
M6.3の地震が発生しました。
さらに、4日後の10月11日に同じ地域で3回目のM6.3の地震が発生しました。
これで終わらず、死者数が約3000人に達した10月15日には、4回目のM6.3の地震が発生しました。
続けて、記事では、わずか1週間余りの間に、同規模の大地震が4回も連続して発生することは非常に珍しく、米ワシントン大学のハロルド・トービン氏による、「ドミノ効果」説を紹介しています。
2016年の熊本地震は、4月14日21時26分にM6.5の地震が熊本地方を襲い、続けて4月16日01時25分にはM7.3の地震が発生しました。
いずれの地震も最大震度7でした。震度7の地震が同じ地域に立て続けに発生したことで、当時多くの人(特に地震学者)が驚きました。
4月14日のM6.5地震の直後は、これが最も規模が大きい地震(本震)で、その後はより規模が小さい地震が発生するといった「本震−余震型」と思われました。ところが、4月16日にM7.3の地震が発生したわけです。
型にはめようとするなら、4月16日のM7.3地震が本震で、4月14日のM6.5地震は前震となります。
しかし、4月14日のM6.5地震は本震で、その影響を受けて、別の本震(4月16日のM7.3地震)が起きたと考えることもできます。
私たち人類(特に地震多発地域の人々)は、これまで多くの地震を経験してきました。
しかし、M9.0の2011年東北地方太平洋沖地震が発生するとは、誰も予想していませんでした。震度7が連続した2016年熊本地震も同様です。
今回のアフガン地震は四つ子地震と、極めて珍しい地震の起こり方でした。
地震のこと、地球のこと、私たち人類は、実はまだまだ知らないことが多いのかもしれません。