アイスランドで大規模噴火の予兆

 現地時間の11月10日(金)から、アイスランド南西部で地震が急増し、大規模噴火が懸念されています。
 "アイスランド南西部で火山噴火が切迫か" 2023/11/11 11:07
(https://weathernews.jp/s/topics/202311/110145/)

 南岸に位置する漁師町グリンダビークの住民が10日に急きょ避難、とのことです。
 "破壊的噴火に備えるアイスランド、漁師町壊滅の恐れ" 2023年11月13日 13:20 JST
(https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-13/S41830T0AFB401)

アイスランド南西部の地図
(https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-13/S41830T0AFB401 より)

 マグマの貫入によって地震が多発しているようです。

 火山噴火の予兆としては、一般的に火山性地震の増加や地形の変化、地下水温など熱の変化、さらに、電磁気学的現象などがあるとされています。
 今回の事前避難は、こうした予兆から近いうちに噴火が起きるであろうと考えての措置と思われます。

 アイスランドでは、2010年にも大きな噴火がありました。
 このときは噴出した火山灰が、欧州の上空に滞留し、空の便に支障をきたしました。

 日本では、仮に富士山が噴火して大量の火山灰が西風に乗って首都圏に到達すれば、大混乱となるでしょう。
 交通網の麻痺だけでなく、大規模停電、断水、さらには、目や喉など人体への直接的な影響も考えられます。

 懐中電灯や電池などバッテリーの準備、水や食料の備蓄などに加え、ゴーグルや防じんマスク等も、各家庭で用意しておくとよいでしょう。

2023年11月21日