能登半島で大地震
1月1日16時10分頃、石川県能登地方でマグニチュード:M7.6(暫定値)の地震が発生しました。最大震度は7で津波も発生しました。(令和6年能登半島地震と命名されました。)
能登地方では、昨年5月5日にM6.5(最大震度6強)が発生しています。その後、M7クラスの地震が発生する恐れがあると言われていました。今回の地震はそれを上回る規模の地震となってしまいましいた。
さて、この地震の予兆、前兆はあったのでしょうか?
ネットで検索すると、
"石川県「能登半島地震」は現地で何年も前から前兆が現れていた…「能登半島で連続発生していたヤバい揺れ」と全国で起こっていた「奇妙な前兆」"
(2024.01.01)
(https://gendai.media/articles/-/122316)
といった記事がありました。
2022年11月と2023年1月に富山港で、2月に和歌山の白浜で、3月には島根の海で深海魚のリュウグウノツカイが釣りあげられたことを、「前兆」としていました。
冬季の日本海では、実はしばしばリュウグウノツカイが出現しています。また、2022年11月は今回の地震の1年以上前の出来事です。それを結びつけようとすることは、何でもいいから異常を地震と関連づけようとする発想といえるでしょう。
1928年から2011年までに以下のリュウグウノツカイ関する記録があります(織原他, 2018 より)。
<富山県>
2009/12/15 黒部市荒俣の海岸に漂着
2010/01/19 氷見市で混獲
2010/02/05 入善町飯野沖で混獲
2010/02/08 入善町飯野沖で混獲
<島根県>
1951/07/02 浜田市瀬戸ヶ島湾内に漂着
1954/06/20 隠岐島西方沖で確認
2009/01/08 出雲市大社町の稲佐の浜に漂着
2009/11/20 松江市美保関町の境水道に迷入
(和歌山県はなし)
日本海中部地震(M7.7)は1983年5月26日に発生しています。上記のリュウグウノツカイ出現の後に、日本海で大地震は記録されていません。