安政年間の連続大地震が今起こったら・・・
「日本を襲った過去の大地震 首都直下と南海トラフが連動したケースも」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c64eb112cfc2a712c788cc48d0a5530d7bfe0b3
といったネットニュースがありました(8月6日配信)。
1854年12月23日に安政東海地震 (M8.4) 、翌24日には安政南海地震 (M8.4) が発生しました。南海トラフの東側が最初に動き、その約32時間後に西側が動いた巨大地震でした。そして、翌年の1855年11月11日に安政江戸地震
(M6.9) 安政江戸地震が発生しました。宇津徳治「地震活動総説」によれば、死者は 7,444人 とあります。
安政年間のように、次の南海トラフの巨大地震と首都直下地震とが立て続けに起こるかどうかはわかりません。仮に発生したとしたなら、それは国難というか国家存亡の危機になるかもしれません。
土木学会が推計した向こう20年間の南海トラフ巨大地震と首都直下地震の資産被害は、
・南海トラフ巨大地震:1410兆円
・首都直下地震:778兆円
になります。ちなみに2018年度(新型コロナ禍前)の国の一般会計予算は97兆7128億円です。
単純に1年で換算すると
・南海トラフ巨大地震:70.5兆円(国の一般会計予算1年分の7割強)
・首都直下地震:38.9兆円(国の一般会計予算1年分の4割)
となります。この数字だけ見ても、国家存亡の危機といっても過言ではありません。
次に来る南海トラフと首都直下の連動は仮定の話ではありますが、過去に実際あったことなので全くの空論ではありません。
「仮定のことは考えない」菅義偉首相のもとで本当にそのようなことが起きたなら、国民にとって最悪の結果が待っていることだけは容易に想像できます。