それでも気になる千葉県の地震

 千葉県東方沖を震源とする有感地震が多発しています。
 気象庁による報道発表は、以下のURLに詳細が示されています。
 https://www.static.jishin.go.jp/resource/monthly/2024/20240226_eoff_chiba.pdf

 過去にもゆっくりすべり(数十日かけてゆっくりすべる現象)を伴う同様の地震活動が観測されています。
 気象庁によれば、1996年、2002年、2007年、2011年、2014年、2018年にも同様の地震活動が見られており、1週間から数か月間程度地震活動が継続することがあり、震度5弱程度の強い揺れが観測される可能性があるとのことです。

 これまで同様の経過をたどるのであれば、最大震度は5弱ということかもしれません。しかし、能登半島では群発地震(前震・本震・余震が区別できる活動ではなく、ある地域で多数の地震が発生)から、最大震度7の地震が発生しました。
 そのようなことから、不安を感じる人もいるでしょう。また、これに便乗して「大地震が来るぞ」と、さらに不安をあおるSNS等の投稿が見受けられます。

 上記PDFの最後(15ページ目)には、「相模トラフで次に発生するM8クラスの地震の発生確率」が示されています。
 千葉県東方沖を含むエリアでは、最大クラスの地震としてマグニチュード(M)8.6 の地震が想定されています。そして、30年発生確率は、ほぼ0%〜6%とあります。

 地震への備えは、発生確率は考慮せず、最大クラスの地震がいつ来てもおかしくない、と考え行動すべきです。

 もし、不安を覚えたなら、身の回りの防災を見直してみましょう。
 家具の固定、寝室の安全性(タンスの下敷きにならないか?など)、備蓄の確認(水や食料だけでなく電池なども)、避難場所や避難経路、家族との連絡方法などを再確認するいい機会です。

 日本ではどこにいても、大きな揺れに見舞われる可能性があります。
 備えあれば憂いなし。不安になったら、身の回りの防災を今一度、確認してみましょう。

2024年03月06日