8月20日、富士山は噴火ぜず
7月19日のブログで「8月20日、富士山噴火説」を取り上げました。8月20日に富士山は噴火しませんでした。
この話題を取り上げた最近の記事を検索すると以下が見つかりました。
"ネットで騒然「8月20日富士山噴火説」の真偽、火山学の専門家はこう見る" 8/17(火) 8:54配信 週刊SPA!
(https://news.yahoo.co.jp/articles/96c272e3bafb2f3b8fe7d415bf37d9a7d2edabba)
"「8月20日富士山噴火説」に備える人々。独自の対策マニュアル作成も家族の反応は" 8/17(火) 15:54配信 週刊SPA!
(https://news.yahoo.co.jp/articles/c5fa406ca088070462ea654cf4013323ac5f3c0b)
" “予言的中率9割!”の漫画が示す「8月20日富士山大噴火」の信憑性" 8月19日(木)18時0分 アサ芸Biz
(https://news.biglobe.ne.jp/trend/0819/abz_210819_8718592424.html)
もし、将来に起こる災いを事前に知ることができたなら、それから逃げるなり備えるなりして、生き延びようとするのは人間の本能的な行動なのかもしれません。ですから、こうした予言やそれを取り上げる煽り記事は、今後もなくなることはないでしょう。
上記2番目の記事タイトルにあるように、今回の予言ではそれが成就した場合に備えた人がいたようです。実は、こうした備えの行動をとる人は、地震発生のうわさが世間に広まる地震流言(りゅうげん)とよばれる事象を調べると、必ずいたことがわかっています。
2008年6月に山形で大地震が発生するといったうわさが中高生を中心に県内全域に広まりました。うわさの地震が発生した場合の備えの行動は、個人のみならず一部の学校や行政機関にも及んでいました。
同じ2008年には、愛知県岡崎市を中心とした地域でも大地震発生のうわさが広まりました。軟弱な地盤の上に住んでいた住民のなかには、地震発生とされた日の前から市内のホテルに泊まった人がいました。また、市内のホームセンターでは、防災グッズが品薄になったとのことです。
地震や火山噴火などの災害予言に対し、それを「注意喚起」として肯定的に受けとめる人がいます。なかには、そうした情報をお金を払って買っている人さえいます。たとえ月額200円や300円であっても、「大した金額じゃないから」と考える人が何万人もいたなら、騙す側にとっては実においしい商売になります。
こうした有料情報を、半年間でもいいですからしっかりと記録に残して、それを後から見直してみることをお勧めします。すると、ほとんどいつも「危ない」と言っていたことに気づくと思います。災害はいつ起きるかわからないから常に備えておくように、といった注意喚起と何ら変わらないことを、もっともらしく言っていたに過ぎません。お金を払ってまでして得る必要のない情報だったことに気づくのではないかと思います。