暑かった6月、その原因は?
気象庁によれば、今年の6月は観測史上平均気温が最も高かったとのことです。
"6月の平均気温、過去約130年で観測史上最高 海面水温も1位タイ" 2025年7月1日 17:11
(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD013NS0R00C25A7000000/)
また、極端気象アトリビューションセンター(WAC)は、6月中旬の記録的高温について「人為起源の地球温暖化がなければ、発生確率が0%だった」とする分析結果を発表しました。
"6月中旬の暑さ「温暖化なければ発生確率0%」専門家らが分析" 三ツ村 崇志[編集部]Jun 26, 2025, 5:30 AM
(https://www.businessinsider.jp/article/2506-june-heat-wave/)
WAC(極端気象アトリビューションセンター)では、気候モデルを用いて「温暖化した地球」と「温暖化がなかったと仮定した仮想的な地球」を再現し、スーパーコンピュータを活用してそれぞれ多数(例えば100通り)のシミュレーションを実施しています(https://weatherattributioncenter.jp/about/)。 その結果が上述の内容になります。
スーパーコンピュータは大量の電力を消費します。したがって、使えば使うほど二酸化炭素も排出されるわけです。
温暖化が原因だ、とするシミュレーション結果を導くために、温暖化の要因とされる二酸化炭素を排出してしまっているのです。何とも皮肉です。
このニュースを聞いたとき、同じ二酸化炭素を排出するのであれば、温暖化が原因だ、ということを突き止めることではなく、どうすれば温暖化を抑止できるのか、といった回答を導き出すほうが、世の役に立つのではないか、と思ってしまいました。
温暖化を否定している一部の人を除けば、多くの人は猛烈に暑い夏の原因が地球温暖化にある、と思っているでしょうから。