地震流言の事例とその結果

 来月7月の地震予言について、気象庁長官がデマと述べたことが記事になっています。
"気象庁長官「7月に大地震」はデマ 根拠がない情報「信じる人がいて残念」 会見で強調" 2025/6/13 18:27
(https://www.sankei.com/article/20250613-ECVIDVSAWROMNBQHOMFF4RQBVU/)

 過去にも多数の地震予言がありました。
 その共通点は、真に未来の予言は当たっていないということです。

 2001年から2010年の10年間で、筆者が確認した取り上げてみましょう。

1) 2008年9月13日:名古屋でマグニチュード8.6の東海地震が発生
 ブラジルの予言師ジュセリーノ氏の予言
 愛知県岡崎市と東三河地方を中心に広まる
2) 2008年6月25日:山形県で大地震
 出どころ:不明
 山形県全域に広まる
3) 2007年9月13日:マグニチュード8.1、最大震度7
 出どころ:富山県内大学の地学研究センター(実在しない)
 富山県内で広まる(地元のTV番組で取り上げられた)
4) 2005年4月27日午前2時頃:震度7の大地震
 出どころ:不明
 福岡沖地震の最大余震があった20日以降、「近く大きな地震が起きる」という噂が福岡県内を中心に広まる
5) 2005年11月3日:11月3日に大震災が起こる
 出どころ:和歌山のある女の子がある夜、夢枕に立った親族(故人)に言われた
 和歌山県内に広まる
6) 2004年12月4日: 秋田県で震度8の地震
 出どころ:著名な女性占い師
 秋田県内の小、中学校の生徒たちを中心に急速に広がった
7) 2004年新潟中越地震の後、福井でも地震が起きるという噂が広まる(出どころは不明)
8) 2003年11月26日:大地震が起きる
 この年、5月26日(三陸南地震)・7月26日(宮城県北部)・9月26日(十勝沖地震)と奇数月26日に強い地震が起こっていたため、次は「11月26日」というデマが広まった。
 テレビ朝日の番組 『SmaSTATION』でもこの話題を取り上げていた。

 このように、地震流言(不特定多数の人に広まった地震発生のうわさ)と考えられた事例は、2001年から2010年の10年間で、少なくとも8件あります。

 全てに共通していることは、予言された地震は発生しなかった(予言は失敗だった)ということです。

 ちなみに 1) の予言をもう少し正確に記述しますと、2008年9月13日に中国でマグニチュード9.1の巨大地震。もし中国で地震が起こらない場合は、日本の名古屋でマグニチュード8.6の東海地震が発生する可能性がある、というものです。いずれにしても、予言はハズレました。

 ここで挙げた事例以外にも地震流言は多数ありますが、いずれも当該地震は発生していません。

2025年06月18日