パリ五輪だらけの報道に疑問
朝、いつものようにNHKニュースを見るとパリ五輪。チャンネルを民放に替えてもパリ五輪。
前回の東京五輪で露呈した五輪の本質はマネーファースト(お金第一)。お友達優先の人選や汚職など、とにかく負の部分が顕在化したのが東京五輪でした。
そもそも真夏の炎天下でプレーさせるなど、全くもってアスリートファースト(選手第一)ではありません。
東京五輪に関しては、誘致の時点から汚職疑惑やウソの発言(東京の夏はアスリートにとって理想的な気候とか、福島第1原発事故がアンダーコントロール、制御下にあるとか)があり、個人的に嫌気が差しました。
選手の頑張りにはエールを送りたいですが、東京五輪を契機に見たいと思う気持ちが失せてしまいました。
マルクス主義の研究で知られる斎藤幸平氏は、「スポーツウォッシュに加担したくない」と反パリ五輪をテレビで表明しました。
(https://www.sankei.com/article/20240731-CVZUVQGYMFIJJPD5MB3XADYRCA/)
スポーツウォッシュ(スポーツで洗い流す)とは何か、「為政者に都合の悪い政治や社会の歪みをスポーツを利用して覆い隠す行為」とあります。
(https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1190-h/)
斎藤氏は、ロシアが出場できていないのにイスラエルが出場していることを問題視しています。
また、社会学者の上野千鶴子氏は、自身のX(旧ツイッター)で、パリ五輪ばかりを報じるマスメディアに苦言を呈した、とあります。
(https://www.nikkansports.com/olympic/paris2024/entertainment/news/202408050000412.html)
斎藤幸平氏も上野千鶴子氏も、右派か左派かといわれれば、左派に入る人でしょう。
さて、国会で左派とされる野党が、与党の問題(例えば、モリ・カケ・サクラや裏金)を国会で取り上げると、「(国会で議論すべき)もっと大切なことがある」と、野党批判・与党擁護をする声が必ずといっていいほど聞かれます。
パリ五輪も同様に、(報道すべき)もっと大切なことはあるでしょう。
例えば、能登半島地震からすでに8ヶ月が経過しています。現状はどうなっているのでしょうか。
「元日から時計が止まったよう…ではない。もっと悪化しとる」発災半年後の能登半島地震被災地を見て、不肖・宮嶋が絶句した“惨状”「最大の敵は国民の無関心や」(宮嶋 茂樹, 2024/8/7)
(https://bunshun.jp/articles/-/72671)
国民の関心は、マスコミ報道で左右される側面があります。いまだにそれは強いかもしれません。
マスコミには能登半島の現状をはじめ、伝えるべき内容をもっと精査してほしいです。