何事もなく過ぎ去った7月5日
香港の著名な風水師が予言したとされる「7月5日に日本で大地震と大津波」は発生しませんでした。
これにより、過去に何らかの大災害を当てたとされる人物による、未来の予言は今回もはずれました。
私が知る限り、予言者が将来の予言を当てたことは一度もありません。すべて過去に言い当てたというものばかりです。
「いや違う、これは当たっている」と、予言が成功したと信じている人は、おそらく曖昧な内容を実際にあったことに当てはめて「当たった」と思い込んでいるだけだと推測します。
かつて、著名な女性占い師があるTV番組で、その年の災害予言をしていました。
ある年は「世界の大国で大地震が起きる」と予言していました。
大国って何でしょう?面積が大きいことなら、ロシアやアメリカ、中国などが当てはまります。皆、地震が頻繁に起きる国です。また、経済大国という大国の概念もあります。これならかつての日本も当てはまります。日本も地震大国です。
また、別の年には「日本では今年、川のそばで大地震が起きる」と予言していました。
日本の陸地は川だらけです。内陸地震であれば100%、川のそばと言うことができるでしょう。
このように、一般的な予言はいろいろと解釈ができる曖昧な表現が多いです。当たったと信じている人は、こうした曖昧な内容の予言を実際に起こったことに沿って当てはめて、「当たった」と思い込んでいるだけだと考えられます。
果たして今回の7月5日の予言で、香港の著名な風水師は、予言が外れたことに対して、どのような説明をしているのか、また、それを真に受けて、日本への渡航をキャンセルした香港人はどのように思っているのか、聞いてみたいものです。
ちなみに、2008年東南海地震の予言をはずしたジュセリーノ氏は、地震が起きなかったことについて「ハッピーなことだ」と、TV番組のなかでコメントしていたことを覚えています。